未来のない恋

30歳の既婚者子無しの自分勝手で最低な人間の恋

初デート つづき

笑顔のステキな彼女に完全に心を奪われてしまった


お店で向かい合ってご飯を食べてる時も無意識にずっと彼女の顔を見てしまった


それに自分でも気づいて恥ずかしくてご飯を食べて直ぐにお店を後にした


お台場の寒い海沿いを一緒に散歩した

冷え性と言う彼女に手を温めてあげるよとベタな口説き文句で手を繋ぎながら他愛のない話をして歩いた


途中ベンチを見つけてふたり座ってそこで色々話をした、俺の事を色々聞いてきた

恋愛観とか彼女の事をどう思っているのかなど

俺には嫁がいるなんて口が裂けても言えなかった、だからいろいろ濁しながら話をした


おばあちゃんの家に送る約束をしていて時間が迫ってきたのでもう帰るよと言ったら彼女は黙って俯いて動こうとしなかった


ほら行くよって言って手を引いても動かない

そんなことを5分くらい続けてやっと立ち上がって歩き出した


後々分かったことだが、俺の事を知りたかったのに色々にごして話すから何もわからなくてモヤモヤしてたそうだ


バイクを止めてある所までまた手を繋いで歩いた


本当は帰りたくなかった

このまま時間が止まってくれないかなと思った


もうしばらく忘れていた感情が込み上げてきた


バイクに乗り走り出すとずっと後ろできゃっきゃして楽しいと喜んでくれた


駅についてバイバイする時に渡すの忘れてたけど、はいって誕生日プレゼントとと手紙をくれた


完全にサプライズで驚きと喜びで思わず抱き締めた


正直男慣れしてるなとも思ったけど、そんなことはどうでもよかった

単純に彼女を好きになっていた