未来のない恋

30歳の既婚者子無しの自分勝手で最低な人間の恋

2回目のデートに向かって

口論のきっかけは彼女は4月から大阪にある会社に就職が決まっていて、土日休みの勤務形態になる


俺はサービス業で土日祝は基本休めないので就職したら会えないよねって話になり、付き合うのは難しいと彼女言われた


そこで綺麗事ばかりを並べた挙句に口論になった





ある時、あなたは私の事どう思うの?と聞かれた


重荷になってはいけないと思ったので人としては好きだけど恋愛感情はないよと話をした


LINEだけで好きになることはないとか、他に言い寄ってくる男性が何人かいる話もしていたのでそう答えた


恋愛感情がないなら会う必要が無い、私はそういうつもりで接してるからと言う予想外の返事だった


本当は君と一緒に居たいし恋愛感情があると伝えた、そう伝えてしまった

それがまた彼女を苦しめるひとつの要因になってしまった


彼女から手を引く勇気がなかった

失いたくなかった

一緒になれることは無いのに少しでも一緒にいたいと思ってしまった

長引けば長引くほど彼女が傷つくことも分かっていながら自分に甘えてしまった


彼女に言い寄っている人と一緒になればいいんじゃないかとも話をした

自分からは言い出せないからせめて他の人と付き合ってサヨナラしてくれと考えた


何度、もう連絡するのは辞めよう切り出そうとしても結局彼女の優しさに触れ、甘えてしまい言えないまま2回目のデートを迎えることになる

デートの後

初デートの別れ際、彼女は誕生日プレゼントに熊の手がついたしおりとチョコレートと手紙をくれた


どうやら俺の印象はチャラそうで他に何人も女の子の影があるように感じてたそうで、手紙の終わりに関西地区担当の彼女よりと書いてあった


熊の手のしおりは、普段俺の事を熊さんと言っていたのでおれにぴったりとおもって誕生日プレゼントに買ってくれたそうだ


面白い子だなと思った反面、全く信用されてないんだなとも思った


何となく続けてたLINEから好意を持ってやりとりをするLINEへと変わっていった

一日1~5通ほどしか交わさなかったLINEがデートの後には数十から数百LINEをするようになった


彼女にタバコは嫌いだから吸っちゃダメだよと言われ、本気でこの子を振り向かせたいと思い10年辞めれなかったタバコも辞めた


その頃には嫁のことは全く頭に無くなってしまった


次のデートを2ヶ月後に約束して、毎日毎日他愛のないLINEを続けた



ある日、好きな異性についての話になった

彼女のタイプの男性は浮気をしない人


彼女の仲の良かった男友達が彼氏のいる女の子と関係を持った話を聞いて、彼女は関係をたったと言っていたのを聞いた


もちろん既婚者だから一緒になれる可能性はないし、離婚をしたところで出会った時期は嫁がいた事は消えない過去なのでそれがわかった時点で一緒になれることは無いと改めて実感した


そんなこんなで踏み込んだ話が出来ずにLINEを続けてたある日、あなたは先のことを何も考えてないと怒られた


次のデートも会いたくないと言われ少し口論になった


つづく

初デート つづき

笑顔のステキな彼女に完全に心を奪われてしまった


お店で向かい合ってご飯を食べてる時も無意識にずっと彼女の顔を見てしまった


それに自分でも気づいて恥ずかしくてご飯を食べて直ぐにお店を後にした


お台場の寒い海沿いを一緒に散歩した

冷え性と言う彼女に手を温めてあげるよとベタな口説き文句で手を繋ぎながら他愛のない話をして歩いた


途中ベンチを見つけてふたり座ってそこで色々話をした、俺の事を色々聞いてきた

恋愛観とか彼女の事をどう思っているのかなど

俺には嫁がいるなんて口が裂けても言えなかった、だからいろいろ濁しながら話をした


おばあちゃんの家に送る約束をしていて時間が迫ってきたのでもう帰るよと言ったら彼女は黙って俯いて動こうとしなかった


ほら行くよって言って手を引いても動かない

そんなことを5分くらい続けてやっと立ち上がって歩き出した


後々分かったことだが、俺の事を知りたかったのに色々にごして話すから何もわからなくてモヤモヤしてたそうだ


バイクを止めてある所までまた手を繋いで歩いた


本当は帰りたくなかった

このまま時間が止まってくれないかなと思った


もうしばらく忘れていた感情が込み上げてきた


バイクに乗り走り出すとずっと後ろできゃっきゃして楽しいと喜んでくれた


駅についてバイバイする時に渡すの忘れてたけど、はいって誕生日プレゼントとと手紙をくれた


完全にサプライズで驚きと喜びで思わず抱き締めた


正直男慣れしてるなとも思ったけど、そんなことはどうでもよかった

単純に彼女を好きになっていた